待たせるのもサービス(アドバイス)

商売をなさっているお店の方は、お客様を待たせてはいけないことのように思いますが、そうではないのですよ。お客様を待たせるのもサービスになることがあるのです。
例えば、旅行先で買えたお土産は煎餅(せんべい)を少し。
その煎餅を相手の家にも持っていきづらいし、持っていっても喜ばれるのか分からない。
でも、その煎餅を買うのに半年待つのは当たり前の煎餅だとしたら、あなたは一口でも食べてみたいとは思いませんか?
そしてその煎餅を口にすると「これが1年待って手にすることの出来る味なのかぁ〜」と心が満たされ豊かになりませんか?
最近の人はそのような心を満たされるようなものを求める人が多くなりました。
面白いデータがあるのですが、小さなラーメン店があり、そのラーメン店では絶えず行列が出来ていたのです。
店のご主人は「お客様を待たせては申し訳ない」と思い、店を広く改装したのですが、しばらくするとお客さんは来なくなり廃業に。
そこに来るお客さんは待たされ、ざわざわとした雰囲気の中で食べることにより心の中が満たされていたのかもしれませんね。
でもお店は改装され、待つこともなくなり、静かな雰囲気で食べられるようになってしまったので、心は満たされなくなり客足は途絶え、お店は廃業に。
人の心とは不思議なもので、いままで興味のないアーティストが居ても、誰かの口コミで、あのアーティストのCDは3ヶ月待たないと聞けないらしいよ。と聞いてしまうと何故か好きでもないのに、そのアーティストの曲を集め、聞くことにより心を満たされて好きになってしまうこともあるのですよ。
今の現代は物が溢れ、なんでも簡単に手に入るようになってしまったから、心が満たされないことが多くなってしまったから、人々は心満たされるような商品を求めてしまうのではないでしょうか?